品質×商品個性
新潟県は多数の有名銘柄が存在し、お互いがライバルとして切磋琢磨してまいりました。それだけに商売としては、とても厳しい土地柄であると感じています。そうした中で存続していくためには、他社と同じことをしていたのではいけません。他社にはない「特徴的で個性ある」製品作りを志しています。
遊び心から生まれた甕覗
弊社の個性がもっともよく現れた商品が「甕覗」だと思います。
この商品は、一升の陶器製の甕に直接お酒が入っています。ひしゃくで汲んで注ぎあうスタイルは、もともと骨董好きの弊社前会長で四代目の中野惣太郎が、ある酒宴で、甕壺に酒をいれて客人に振るまったことに由来します。発売から30年近くなる今日でも全国に出荷し、主に贈答商品として皆様にご愛顧いただいています。
また、今年から詰め替え用としても使用できるビン詰商品「黒瓶 甕覗」「白瓶 甕覗」を発売、よりお気軽に甕酒の宴をお楽しみいただけるようになりました。

名前の由来
甕覗とは、藍染の淡い青色を指す色の名前です。 藍染めは、藍甕に浸けることを繰り返し、濃い色に染めてゆくものなのですが、甕覗は、白い布を僅かに浸した程度、甕をほんの少し覗いただけという意味から付けられたのです。 そのため、甕覗の甕は淡い青色をしています。
遊び心から生まれた甕覗
この甕覗で使用する甕を日本中探し、岐阜県の多治見でこの甕を見つけました。 甕には熱い酒を入れます。ラップをし膨張しますが、冷めると逆にラップがへこみ、密閉性が高くなります。二重にラップをしてあるため、逆さにしても溢れることはなく、贈り物にも喜ばれる品です。 ひしゃくは、竹のひしゃくの形そのままを成形にできる業者を探し、調度良い角度の曲がり具合そのままを樹脂にしました。 何度でも使えるこのひしゃくもまたこだわりのひとつです。